雛の挿し餌について

文鳥をお迎えしてきた直後は急な環境の変化によって不安になってます。
暖かくして3時間くらい静かに寝かせてあげる事が大切です🐥

ペットショップからお迎えした場合の文鳥に多いそうなのですが、お店で過ごしていた生活リズムが身についている場合があるそうで、起床から消灯までの時間や挿し餌の時間などを確認しておき少しずつ飼い主の生活リズムに合わせていってあげて下さい。

給餌器や食べていたごはんが違うと戸惑うのでお店で食べていたご飯の種類や道具などを全て確認しておくと良いです。



温度が大切
挿し餌を用意するのですが、餌の温度も親鳥の体温と同じで40°前後に温めなくてはいけません。

用意して与えるまでに時間がかかり温度が冷めてしまうと食べなくなってしまいます。

初めてで難しい場合は湯煎したお湯を大きい器に入れそこに給餌器置き湯煎しながら与えると冷えず与える事ができます。

室温が低いと餌の温度も下がるので冬場などは特に室温にも注意が必要です。

初めてだと慣れるまでに上手に挿し餌が出来ない場合もありますが慌てず温度を下げないように工夫をして与えてくださいね🐣

雛の頃は温度変化に敏感で暖かいゲージの中から外に出しただけでも寒さで口を閉じてしまう子もいるそうです。

どうしてもゲージの中や寝ている場所から出すと口を開かない場合はその場で与えても大丈夫ですが、そ嚢の膨らみを見て十分に食べたかどうか確認してください。

2週齢になったばかりの雛には給餌スポイトが大きすぎて使えません。

その場合はシリンジやフィーダー(注射器の形をした細く柔らかい管が付いた物)を使ってパウダーフードを食べさせます。💉

パウダーフードはお湯でよく溶いてから使うのですが熱湯すぎると凝固して使えなくなるので温度に気を付けます。
およそ50°弱のお湯でよく混ぜて40°くらいに冷めたら挿し餌をして下さい。

※健康な鳥の場合はパウダーフードは消化吸収が良いので約2時間程で消化してしまいます。
そうすると挿し餌の回数が多くなってしまい一人餌への移行も大変なのでパウダーフードだけ与えるのは生後3週目くらいまでが目安となります。


スムーズに挿し餌をする為には?
雛は自ら給餌スポイトを加えてきますので開いたタイミングに合わせてしっかり挿し込んで餌を押し出します。
そ嚢がいっぱいになるまで確認しながら何度も繰り返します。
 
上手に挿し餌が出来てる場合は口の中にエサがほぼ残りませんが、奥までスポイトが入っていない状態で餌を押し出してしまって気道付近や口の中に溢れてしまうと雛は不快い思います。
生後3週目以降の文鳥は学習能力がつき挿し餌がスムーズでないと嫌だと感じて口を開きにくくなる傾向があります💦

雛は餌を食べたいアピールの為に自分の頭を振り与えにくい場合があります。
そんな時は片方の手で体を支えてあげて下さい。
難しい場合は一度に与える餌の量を少なくして少しずつ与えて、餌の温度が低くならないように注意してくださいね💡

大きな口を開けているが2口、3口で食べなくなってしまう場合は殆どの場合挿し餌の終了時期になります。

生後1ヶ月頃になると羽毛が生え揃ってきて羽をばたつかせて飛ぶ練習も始まり、手から手へジャンプしたり飛翔距離が伸びて遠くへ飛べるようになっていきます🕊

食滞とは?
そ嚢に水分が足りなくなり食べたものが溜まる事を食滞と言います✍

触った時にそ嚢が柔らかく粟玉が動くのであれば大丈夫ですが、ボコボコして触っても粟玉が動かない状態は水分が少なく脱水が進んで固くなり流れず停滞している状況です。
そ嚢にまだ残っている場合は無くなるまでは挿し餌はせず、給餌スポイトでぬるま湯を飲ませて水分を補給します。
文鳥が口を開けるタイミングで2、3口分飲ませた後、そ嚢を優しく親指と人差し指で押して泡玉が動くようにして保温保湿をして3時間ほど寝かせてあげてください。

※お湯を飲まなかったり3時間経ってそ嚢が空にならない場合は病気などで衰弱している可能性があるためすぐに病院に向かって下さい。

食滞を防ぐためにはパウダーフードの量に注意します💡
コーンスープなどポタポタ垂れるくらい少しとろみがつ付くのが目安になります。
ドロドロしてる場合はお湯を足して薄めて調整をして下さい。

生後3週間を過ぎた文鳥は学習期に入っており敏感です。
環境の変化で挿し餌が食べられなくなる事があるので騒がないように注意が必要です。
生後3週間以降の雛はついばむ練習も始まる為、泡玉や殻付きの餌、ペレットや青菜やボレー粉を砕いたものなども与えておくと一人餌に慣れ抵抗なく食べるようになります。

挿し餌が食滞や病気で食べられない事もあります。

・羽毛が常に膨らんでいる
・挿し餌のスポイトから水ばかり飲みたがる
・上手く飲み込めなかったり吐き戻しがある
・糞がゆるく水っぽいのが続く
・目が虚ろで見るからに元気がない

このような症状がある場合にはすぐに獣医師に診ていただく方が良いです。

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