文鳥の歴史
文鳥の原産国はインドネシアのジャワ島・バリ島と言われていますが、移入先は多く野生として生息している国も多く存在しています。
並文鳥から白文鳥へ定着していき、今では桜文鳥・シナモン文鳥・クリーム文鳥・シルバー文鳥・クリーム文鳥など多種に渡ります。
しかし現在では原産国で絶滅の恐れがあるとされています💦
文鳥は 鳥綱スズメ目 カエデチョウ科 文鳥属 に分類される小型の鳥類になります。
全長 14cm 体重約25g
英語名 java sparrow 学名 Padda oryzivora
全長 14cm 体重約25g
英語名 java sparrow 学名 Padda oryzivora
世界の国々で飼われており、 タイ・ シンガポール・インドネシアなどの東南アジアの国へ行くと日本と同じように家庭で飼われています。
文鳥が日本へ渡来してきた昔の話🕊
文鳥が日本にやってきたのは今から400年ほど前の戦国時代です。
オランダの貿易船で輸入された記録が残っていたり、それ以前にも中国から輸入されていたという記録もあります✍
インコやオウムも文鳥と比べて色鮮やかで美しいので大変人気だったそうです🐦
外国産の鳥として『 唐鳥 』と呼ばれ人気を博していましたが一般の人々には渡らず大名など階級の高い方々の間で盛んに飼育されていました。
江戸時代の浮世絵にも作品として残っており、文鳥を飼えない一般の人々がこうした浮世絵から文鳥の美しさを鑑賞していたと言われています。
当時の作品を見てみると頭と顎としっぽが黒く、頬とお尻が白、胴体は少し青みがかった銀鼠色で下腹部が桜鼠色をした姿で描かれていることから原種である並文鳥の姿であることが分かります。
江戸時代には国産の鳥も飼育されており、うずらやメジロ、ウグイスなども人気だったそうです。
突然変異により白文鳥が出現したことによって日本の誇る独自の小鳥としてジャパニーズ ライスバードと呼ばれ輸出されるようになったのは有名ですね✨
江戸時代に名古屋の尾張藩の武家屋敷にて奉公していた八重女という方が桜文鳥を貰い受け、嫁入り先の弥富町へ連れ帰り農業の傍ら文鳥の飼育が続けられました。
その後明治時代に突然変異で白く美しい文鳥が生まれた事で全国に広まりました。
戦後も盛んに文鳥の飼育が続けられ白文鳥は定着化されていきます。
文鳥が定着した現在🕊
日本で定着した白文鳥がヨーロッパやアメリカなどで大変人気です。
純白の羽毛に真っ赤なくちばしが映える姿は童話に登場する美しい小鳥のようだと注目の的です。
海外のみならず国内でも大変人気で夏目漱石の作品『 文鳥 』に登場する文鳥はもちろん白文鳥です。
残念なことに海外で飼われている文鳥は観賞用が多く手乗りでない場合が多いそうで、日本の手乗り文鳥を見ると驚くそうです。
野生の文鳥は畑のお米を荒らす害鳥として知られている存在ではありますが、姿が美しく愛らしいために害鳥であるということを免れているのだとか😊
中国南部では野生の文鳥のことを『 灰文鳥 』と呼び、一時は野生の雛を人工的に育て芸を仕込むなどして人々の暮らしに身近に存在していたそうですが、時代とともに飼鳥は減少し今では動物園や花屋さん、小鳥屋さんなどでしか見られないそうです。
原種から交配による多様な姿へ🕊
頬黒文鳥などは稀で羽の色彩に変化を起こした褐色化現象によりそのような色味になりますが、1年過ぎて換羽に入ると普通の桜文鳥に代わってしまう個体がほとんどだそうです。
茶色のまま変化しない品種がヨーロッパで固定化されたのがシナモン文鳥です。
後にシルバーやクリームといったパステル系の文鳥も固定化していきます。
パイド文鳥の『パイド』とは帯という意味で、背中に帯のような模様の入ってる文鳥のことをいいます。
白文鳥と桜文鳥の交配をした時に現れた中間の小鳥ですが固定化されたものではありません。
こうして歴史を知ると日本に渡来し多くの人々に愛され広まり、現代まで繋いで頂けた事に心から感謝したいと思います。
私達と巡り会い当たり前に一緒に暮らせる日々を幸せに感じながら大切に育てていきたいですね🕊
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