文鳥のおやつに豆苗

文鳥のおやつとして、シードや新鮮な青菜・果物など与える飼い主さんが多いと思います。

青菜の中でも実は豆苗が凄く栄養豊富で良いのをご存じですか?✨

家でも簡単に水耕栽培ができるため常備菜として置いてる飼い主さんも多いのではないでしょうか🌱


文鳥に与えても良い青菜の中に豆苗がありますが、豆苗はえんどう豆の若葉になります。

豆苗には三大栄養素であるタンパク質も含まれている優秀な青菜です。

※三大栄養素…タンパク質・炭水化物・脂肪

小松菜との比較🕊

青菜といえば『小松菜』が最初に呼ばれるくらい愛鳥家さんの間では常備菜となっているのではないでしょうか🥬

実は小松菜よりも豆苗のほうが栄養豊富で愛鳥にも飼い主にも嬉しい事があるんです。

主な主成分🌱
タンパク質・カルシウム・カリウム・ナトリウム・マグネシウム・マンガン・リン
鉄・亜鉛・銅・ビタミンC・ビタミンA・ビタミンE・ビタミンK・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・ビタミンC・食物繊維

ずらりと並ぶ主成分の多さからも栄養豊富だと分かって頂けると思いますが特に一部の成分が特出しているのです。

小松菜の2倍の栄養がある成分…タンパク質・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6

小松菜と同等の栄養がある成分…βカロテン・ビタミンC

これだけ栄養豊富な豆苗は安価であることと、スーパーなどで手軽に入手できる事に加えて豆苗は品質管理された工場からの出荷物が多く農薬等の心配もありません

どんな働きがあるの?🕊

抗酸化作用があり止血の役割も担うビタミンKビタミンEのほか、免疫力を高める葉酸パントテン酸が多く含まれていてとても栄養豊富です。

ビタミンB群の働き

ビタミンB群は炭水化物をエネルギーに変えて糖の代謝を助ける役割があります。

ビタミンB1の欠乏により神経の糖代謝阻害が起き多発性神経炎を起こします。
神経炎は足から始まり 脚気(かっけ)と呼びます。
症状が進むと食欲低下や開口呼吸を起こし痙攣が起きて最悪死に至る場合があります。

ビタミンB1は殻類に含まれいるので近年の症例は少ないですが、育雛中に粟玉飼育された個体で発生します。
粟玉は粟を精白したむき粟に卵黄を添加して加熱して乾燥した物がほとんどで、精白した後のビタミンB1の量は必要量の約半分しか含まれていません。

挿餌時の加熱処理や、遮光管理が不十分だと紫外線によってビタミンB1は破壊されます。
水溶性のため挿餌でふやかす際にもお湯に溶けて栄養が流れてしまいます。
アルカリ性の強いボレー粉や小松菜と混ぜることでも破壊が進んでしまい、残った粟玉はほとんどビタミンB1を含まれない餌となっているのです💦

体内ではビタミンB1を破壊する酵素であるチアミナーゼを持つ細菌、真菌による破壊が生じる事もあり摂取後も体内で減ってしまいます。

今は育雛時にパウダーフードを与える事が推奨されているので心配は不要ですが、育雛が終えるとパウダーフードが不要となりますので継続的にビタミン補給をするにはやはり豆苗が欠かせない改めて認識させられます!

ビタミンAの働き

βカロテンは摂取する事で体内でビタミンAに変わります。

ビタミンAは細胞組織の成長と修復を行い表皮を保護する役割があります。

シード食がメインの場合はβカロテンが含まれないため青菜やビタミン剤やペレットによって補うことが推奨されています。

ビタミンAを欠乏すると成長不良による歩行困難や眼疾患・角膜乾燥症・結膜炎・夜盲症(夜間視力が衰える)事や呼吸器、消化器、肝臓の疾患などが生じることもあります。

豆苗は文鳥も飼い主にも嬉しいことが🕊

豆苗は安価で入手し易いのは先ほどもお伝えしましたが、何が嬉しいかというと豆苗を含めた青菜や果物は直接手で与える事ができて愛鳥との触れ合い時間になります💕

豆苗は水耕栽培ができるので何度も繰り返し栽培している方も拝見します。

毎日お水を取り替えて清潔にしないと意外と菌やカビが発生します。

私自身も栽培をしてみましたが、新鮮な豆苗の方が食い付きもよく、もしかしたら味も違うのかな?という印象でした。

飼い主である私達への栄養も豊富なので愛鳥と一緒に是非新鮮な豆苗パーティーをしてみませんか🥰

飼い主も一緒に豆苗を食べよう🍴

抗酸化ビタミンが大量でアンチエイジング効果抜群✨

コラーゲンの生成に欠かせないビタミンCもたっぷりでハリやツヤも出ます。

肌のメラニン色素生成を抑えてくれるのでシミそばかすを防いでくれます。

ビタミンEは老化の原因となる脂質から守ってくれる抗酸化作用があり、血行を促進する効果もあるため顔色が明るくなり冷えの悩みも解消されます。

ビタミンAは潤いを保つ効果もあり乾燥肌にも効果があり、皮膚や粘膜の新陳代謝を促してくれます。


甲状腺腫が心配で豆苗を良く思わない方もいます。

大切な愛鳥ですからリスクある物を避けるお気持ちよく解ります。  

豆苗に含まれる ゴイトロゲン がヨウ素の吸収を阻害することで甲状腺の機能障害を引き起こす可能性があると言われていますが、かなりの資料を探しても豆苗で発生した事例がないのです。

実際に豆苗を食べる量を確認すると葉の部分を多くて3枚ほど、茎をかじり満足するくらいの量しか食べません。

いつもお世話になる獣医さんにもお聞きしましたがその病院での事例はありませんでした。

もちろん個体差がありもっとたくさん食べる子もいますが、阻害する程の一定量を文鳥は食べないので問題ないというのが回答です。

ペレットが全体の半分以上が食べられている個体はヨードが摂取できており安心していいそうです。

豆苗が苦手な子もいますので無理強いせず、美味しく新鮮な青菜を愛鳥も飼い主も共有してお互い健康で元気に過ごしたいですね🕊

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