文鳥の脚について

地上を移動する時の移動方法は鳥の種類によって異なります。

人間と同じように片方ずつ交互に出すウォーキングと呼ばれる方法と両足を揃えて跳ねるように移動するホッピングという方法です。

両方を使い分けるような鳥もいますが文鳥は主にホッピングで移動し時折ウォーキングを見せてくれる貴重な姿もあります✨

移動方法に違いがあるのは、食べ物を探す時に 地上で探すか・木の上で探すか によって歩行の仕方や止まり方などの違いがあります。

文鳥の脚の皮膚について🕊

文鳥の脚は脚鱗(きゃくりん)と呼ばれる鱗状の皮膚に覆われており健康な文鳥は見た目がピンク色をしています。

脚に古い角質が溜まると足の表面が厚く硬くなり、ガサガサと白っぽい見た目になります。

そういった症状になる事をはばき(脛巾)といい、文鳥が時折脚を突くのはグルーミングの一環としてはばきをくちばしで剥ぎ取ろうとしているので心配はありません。

はばきが付き過ぎると血行不良になり脚を動かしにくくなってしまうので自らお手入れをするのです。

ですが文鳥の代謝が落ちていたり、病鳥や老鳥になると段々と脚の皮膚が角質化して白く硬くなっていきます。

はばきと呼ばれる由来は昔の武士や旅人などが身軽に動くことができるように膝から足首までを藁や葉などを巻いて身につけた道具と見た目が似ていることでそのように言われるようになりました。現代のすね当てと同じですね💡

はばきに隠れた病気🕊

はばきが起こる原因はビタミンA欠損症や甲状腺機能低下が疑われますが原因がなかなか特定できない場合もあります。

寒い季節に症状が強くなり、暖かくなると色が標準に近くなることが多く、人間で例えると霜焼けのように見えます。

所見は赤みがかった色ですが段々と紫色に変化するように、明らかに色の違いが出るので飼い主も判断できます。

文鳥はこの状態でも痛がったり痒がったりすることはなく普段と変わらず生活をしてしまう個体も多くいます。

はばきにならないように予防できる事はビタミンやミネラルが不足しないように栄養バランスが整った食事をする事です。

主食がペレットでない場合は補足として獣医師の指示の元でビタミン剤などを添加して日常的に予防を行って下さい。


脚やくちばしの付け根などの羽毛のない部分が白い粉をふいたようになっている場合はカイセン(トリヒゼンダニの寄生)になっている可能性があります。

病院で皮膚組織を見るだけでわかるので早急に検査を受けて駆除するようにします。

脚だけでなく内臓などにできた腫瘍で脚の神経が圧迫されて麻痺することがあります。

脚の感覚が麻痺するとしきりに脚を気にして噛み続けてしまい、痛みを感じられないので放っておくと噛みすぎて指先が無くなってしまうという症例もあります💦

鳥の専門病院であれば腫瘍の種類によって治る可能性もあるのでグルーミングとは明らかに違う様子が見られる時は早めの受診をおすすめします。

処置が遅いと傷口から細菌感染をしてしまい症状が更に悪化してしまいます。

毎日の健康チェックの中に脚の色味を確認したり、はばきの様子を見る習慣があると変化に気付き早期に対応ができます。

大切な愛鳥の脚を守ってあげたいですね🕊

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